【しずく農園だより】無農薬米作りに初挑戦!

こんにちは。神山しずくの佐坂です。

神山は冬本番という感じで朝晩めっきり冷え込んでおります。家ではこたつを引っ張り出し、毎晩カタツムリ状態の私です。
暑いなぁと思っていた今年の夏が既に恋しく感じています(笑)。

今年の春、はじめて野菜作りに挑戦した私たちですが、実はお米作りにも挑戦しました!
「こんな時代だからこそ自分たちで食べるお米を作りたいね。」とみんなで話し合っていた5月末。

しかし、田んぼするにも場所も無いし、今年は難しいね、来年には出来たらいいね。なんて話していました。
そんな中でも主任の渡邉がご近所さんにコツコツと情報収拾をしていると、「空いてる田んぼあるで〜」となんとしずくショップの目と鼻の先にある、5畝ほどの広さの田んぼをすぐお借りできる事に!
田植えするにはギリギリの時期でしたが、スタッフ一同奮起し、いざお米作りがスタート!

田起こしから代掻きまで 

何年も使っていなかった田んぼ。畑用の小さな耕運機一台と、残りは全員スコップという何とも頼りない田起こしで土を耕していると、見かねたご近所さんが、トラクターで登場!とってもありがたかったです。

数日後、次は代掻き。田んぼに水を張って、土をさらに細かく砕き、丁寧にかき混ぜて、土の表面を平らにする作業です。田んぼの水漏れを防いだり、苗の活着と発育を良くする効果があるので、とっても大切な作業になります。

昔の人は、牛や馬に馬鍬(まぐわ・まんが)を引かせて代掻きを行っていたそう。しずくには、看板猫たちしかいないので、人力で行いました(笑)。
ほんとに猫の手も借りたいとはこの事だね〜というぐらい大変な作業でした。。

木製の梯子に重しを乗せたお手製の道具。あとは鍬などで代掻きをしました。

田んぼに水を張ってからは、毎日のように田んぼを見に行き、水漏れしてないか水量はちょうどいいか、子どもの世話をするように田んぼの状態を気にする日々がはじまりました。

まさかのヒーロー登場

準備が整い、とうとう田植えの瞬間が。
そんな時にスーパーヒーローが登場します。それは、、『手押し型田植機』!!
実はこれ、隣町の上勝町にスタッフ全員で農業研修に行った時に、立ち寄ったゼロウェイストでたまたま見つけたボロボロの田植機。もしかしたら使えるかも?と拾ってきて、おそるおそる動かしてみると。。なんと動きました!

なんだか導かれているなぁ〜なんて言いながら、意気揚々と運転するものの、やはり多少の不具合もあって操作はとっても難しい。それでも7割ほどは田植機で無事に完了し、後はコツコツ人力で植えていきました。私は途中、泥濘みに足が抜けなくなり、バランスを崩し転倒。。期待通りだね〜とスタッフ達に笑われました(笑)。


ゼロウェイストで拾ってきた田植機。動くかなぁと心配している様子


無事に田植機も稼働しホッと一安心。田植機で植えられないところは人力で。

稲が元気になっていった真夏の草取り

夏真っ盛り、稲もなんとか順調に育ち、除草剤を使わない私たちの田んぼは雑草も勢いよく育っておりました。そろそろ草取りしなくちゃねという事で、早朝5時に集まり、眠い目をこすりながら草取りをすることに。アオミドロや、タマガヤツリという雑草を丁寧に取り除いていきました。
ご近所さんから暑いだろうとすだちジュースやスイカもいただきました。美味しさと優しさがカラダ中に染み入りました〜。

雑草を取っていくと、代表廣瀬が「なんだか稲も喜んでいる気がする!」と。そう言われて稲をまじまじと見ると…確かに。除草する前よりもイキイキ元気になっている気がしました。
そんな稲を見ていると、私も元気を貰い、早起きも良いもんだなぁと思った草取りの日でした。

嬉しい収穫のとき

10月。稲が実り、ついに刈り取りの時期を迎えました。
晴天の日を狙っていざ決行!職人の藤本に鎌を研いでもらい、事前に勉強した刈り方でひと束、ひと束丁寧に手刈りしていきます。

刈り取った稲は、はぜ掛けするために束にしていきます。
地味に大変なこの作業。束ねては結びをひたすらくり返しました。
4時間ほどかかり、みんなクタクタに・・。そんな中、スタッフの東條は刈った後の田んぼを最後の最後まで確認し、落ちていた稲を拾い集めていました。そんな姿にみんなまた奮起され、一粒残らず収穫しました。

田んぼ仕事を通して実感できたこと

初めてで、何にも知らなかった田んぼ仕事。自分たちで一からお米を育ててみて、改めて農家さんや自然のありがたみを痛感しました。

そして私達がやるならと、田んぼを無償で貸してくださった地主のおばあちゃんご近所さんたちも「頑張っとるなぁ〜これ食べよ〜」とたくさん差し入れをしてくださったり、素人の私達に田んぼの事をたくさん教えてただいたりして。とっても助けられ、励まされ、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

しずくプロジェクトを始動して8年目。神山の方たちに受け入れて貰えている事を実感でき、本当にありがたく、幸せな瞬間を何度も感じられた田んぼ仕事でした。

今はぜ掛け中の稲たちは、足踏み脱穀機と唐箕(とうみ)を使って選別していきます。
そしてその後は、ほかほかに炊いてみんなで味わう予定です。
その様子もまたブログにアップさせていただきますので、乞うご期待ください〜!


移住×田舎暮らしをしずくスタッフ目線でお届け中!

今回ご紹介した田んぼ仕事の様子YouTubeでもお送りしています。

大阪から移住し9年目の代表と、静岡福岡岡山大阪から移住した4人+徳島出身のスタッフらで繰り広げる神山での日々の生活や田舎暮らしのリアルを赤裸々にお届け。

「田んぼ」や「畑」をはじめ、四季折々の田舎暮らしの模様。こんな場所でこんなメンバーがしずくを運営していることを知ってもらえたら…と始めました。ぜひご覧ください!高評価&チャンネル登録もどうぞよろしくお願いします^^