神山の人気スポットを訪ねる!《パワースポット編》

こんにちは。主任の渡邉です。
全国的な大寒波。神山では珍しく5日間も雪が降り続き、
雪国に暮らす方々のご苦労を身にしみて痛感した年始となりました。

そんな中でも、この時期ならでは蝋梅(ロウバイ)という蝋でできたような質感の
黄色い甘い香の花の咲き始めを見つけたときには、
季節の巡りと春の兆しにちょっとした安心感を覚えました。

蝋梅が”神山春の花祭り”への序章となるので、嬉しくなります

さて久々の〈神山の人気スポットを訪ねる!〉
ご飯に、ものづくりと続き第4弾はパワースポット編です。
こちらでは歴史や自然・場所から元気をもらえるスポットを紹介します。
今回は、神山町の町名の由来にもなっている上一宮大粟神社です。

一宮というのはその地域の一番上の位の神社を表しています。
利便性などから現在は他に移っていますが、元々徳島を治める神社はこの大粟神社だったそうです。

大寒波なか、新年のご祈祷。一段と神聖な雰囲気です

という字、なじみがない方には「くり」と読まれがちな「あわ」ですが、
徳島県の旧国名:阿波は、奈良時代に粟国から改名されたそうです。
そんな徳島自体を指していた粟は五穀のひとつ、日本では米よりも古い最古の穀物とされ、
古代から近代までは主食として重宝されてきた栄養価の高い作物です。

その大粟神社という名の通り、食物の神さまが祀られています。
日本列島を生み出した、イザナギ・イザナミから生まれたオオゲツヒメノミコトという女神さまです。

ヤマタノオロチ退治で有名なスサノオノミコトが、その前段で腹ごしらえをする際に食事を与えたのも、このオオゲツヒメ。
この時スサノオに殺されてしまうのですが、そのオオゲツヒメの身体から、粟やひえ、稲、麦、豆や蚕など様々な恵が生み出されたという神話から、衣食・農業・商売・開運、縁結び安産、そして「光り輝く美しい女神」という伝承から、にまつわる守護もあるそう。

珍しい大雪の大鳥居。

オオゲツヒメが祀られ、人々の生活が築かれたエリアを神領(じんりょう)。
神領以外の未開の山地を神山と呼んでいたことから、現在の神山町と名付けられました
しずくショップもラボも、この神領エリアにあります
(2021年4月追記:新店舗 SHIZQ STOREも同じく神領エリアです!)。

神山」という地名自体がとても目を引くパワーワードですが、
その言葉の由来も、この大粟神社に由来するのです。

そんな、この土地を作る礎になった古社ですが、地元では「大粟さん」と親しみを持って呼ばれ、
旧しずくギャラリーショップからは歩いて2分で神社入口の大鳥居という近さ
(SHIZQ STOREからは徒歩6分ほど)。

神さまや神話は少し遠い話と思っていましたが、折々に訪れる度に、
神山の持つ凛とした空気感を作り出すのは、この神社の存在が大きいと感じるようになっています。

昨年末、豊穣のお礼参りに

去年、初めての米作りの際にも田植えの前にスタッフ揃って手を合わせに行きました。
そして、下手くそながらにしっかりと美味しいお米が90kgも収穫できたのです。
他にも商売繁盛や安産など、町内では「大粟さん」のご利益は多くの人が実感済みです。

また私たちが一押しなのは、ご祈祷です。
大粟さんの宮司さんのご祈祷は、祝詞(のりと)を読み上げるのではなく、歌うんです!
太鼓のリズムに合わせて歌うように神さまに捧げます。
この形式はどうやら珍しいそうなのですが、太鼓が刻む力強いビートと、
宮司さんのめちゃめちゃにいい低音ボイス、そして理解しきれないけど古来の日本語が流れゆく音。
分からなくても感覚的に「かっこいい、心地いい」と思うものがあり、神事が人々とより近い距離感だったイメージをも浮かんでくるようです。

今年初めてスタッフ全員でご祈祷を受けました

ご祈祷や社務所は週末等のみの受付ですので、
ご興味を持たれた方はぜひ上一宮大粟神社公式Twitterをチェックしてみてくださいね。
しずくのtwitterもこの機会に併せてどうぞ。

参道は途中までは砂利ですので、参拝時には歩きやすい靴が向いています。
脇道から車で上がることもできますが、神秘的な雰囲気をゆっくりと楽しむのがおすすめです。
10~15分もあれば登ることができます。

砂利道から石段へと変わる頃、拝殿が見えてきます

長いトンネルを抜けて神山に入ると空気が変わる。
そう仰る方は大勢いらっしゃいます。感じた方は、ぜひ大粟神社にも参拝してみてください。
その感覚が一層強く感じられるスポットですよ。

 

取材いただきました

財務省四国財務局のHPにて、地域貢献や女性活躍など特徴的な取組みを行う企業としてご紹介いただきました。
しずくのスタッフのことや私たちの考えなどを丁寧に書いていただきました。
記事はこちら
http://shikoku.mof.go.jp/content/000281828.pdf
他の企業さん一覧

http://shikoku.mof.go.jp/chiiki/pageshikokuhpganbaru.html

【新年ご挨拶】しずくプロジェクト2021年の目標

こんにちは。神山しずくプロジェクトです。

いつもの場所で穏やかなお正月を迎え、のんびりと過ごせたお休みも束の間、全国的な大寒波の到来。みなさまの地域は大丈夫でしょうか?
神山も近年にない積雪で、お外が大好きな看板猫たちは見たことのない白さと寒さに大慌てでした。笑

 

さて、新年のご挨拶として、今回はしずくの目標をお伝えしたいと思います。
それは、、以前にもお伝えした”ショップの移転”です!

2015年の12月に現在のショップをオープンしてから、丸5年。
しずくを運営するデザイン事務所キネトスコープの軒先を改装した、たった3坪の小さなお店。

民家の敷地内のためご来店時も見つけづらい中、たくさんの方にお越しいただきました。
多い時には、なんと20名もの方がぎゅうぎゅうになって、しずくの話を聞いてくださったこともあります。笑

現在は予約優先とし、お客さまとゆっくりお話できる時間を大切にしています(予約がない時間帯は、どなたでもご入店できます)。

 


移転先は、現在のショップから車で2分。国道沿いの高台に位置します。
20年前までは、地元の方に溺愛されるカラオケステージだった建物。
当時の話を聞くと、みんなが集まる大人気の店だったと楽しい話がたくさん。

ミラーボールが現役で光る、窓のないお店。そんな場所を大改装して、しずくのショップにしよう!そう思ったのは、もう3年以上も前からです。

構想を続け、いざ進めよう!と思った時には感染症の影響で厳しい状況に。
やむなく延期とし、改めてどんな場所にしたいのか、めまぐるしく急変した時代の流れも含め、再検討を続けました。

 

移転のテーマとしてずっと軸にあるのは、

落ち着いてしずくの世界を楽しんでいただけること
しずくの器を体感していただけること

この2つです。

 

どんな形でそれを実現させるか、ようやくひらめいた私たちはワクワク。
その一方で、やはり古い建物。予想外の工事も必要で、予算が予算でなさそうな気配に心臓バクバク。。

それでも、かつて町内中で愛された建物を大切に引き継ぎ、
今度は町内外から広く愛される場所を作るべく、絶賛計画中です!

 

今年のしずくは大きく変わります!
みなさん、変わらぬ応援をどうぞよろしくお願いいたします。

【年末ご挨拶】2020年のしずくNewsまとめ

今年も時系列でまとめてみました!

1.大口注文をいただきました

2.畑と田んぼ、はじめてみました

3.母の日特別ギフトパッケージしてみました

4.新商品「FRAGRAN FOREST 除湿芳香剤」リリース

5.オンラインストア、リニューアル

6.海外ブランドアルマーニの女性用フレグランスCMで使用されました

7.九州初上陸

8.明治神宮への奉献

 

実は、今年の年始はいつになく順調な幕開け。
ご縁が重なり大量のご注文をいただき、みんなで大喜びをしていたのも束の間、
神山のような田舎町でも感染症の影響によりショップの営業休止に追い込まれたのが3月末でした。

 

これからどうする?どう考えたらいいの?
私たちが選んだのは、暮らしを見つめ直すアクションを起こすこと。
それもチーム一丸となって。

 

小さな町の小さなチーム。
それでもコミュニティとして機能すること、このチームで万が一の生活を支えることができる?という実証実験。
0か1かの大きな違いを体感して、変えがたい自信を得られた経験となりました。

 

2020年初夏のオープンで計画していたショップの移転は、泣く泣く白紙に。

 

今の自分たちにできること、すべきこと。それを問い直し、もう一度、
「杉の新しい価値」というコンセプトに立ち返って、かつてないほど先行きの見えない時代に、
私たちが届けられる価値とは何かを考えました。

 

その結果、選んできた今年の選択。どれも選んでよかったと思えます。

 

そして、そんな今年でも嬉しいニュースがあったのは、これまでの積み重ねとたくさんの方の支えで、実現したものばかりでした。

 

小さなチーム、小さなプロジェクト。
そう奮起する毎日ですが、いつしかその結果や事柄がイメージを越えて成長しています。
たくさんの応援やいろいろな思いが重なり合って、プロジェクトが存在していることを強く感じる年でした。

 

今年、出会えた皆さま、今年も変わらず見守ってくださった皆さま。
本当にありがとうございます。感謝を込めて、年末のご挨拶とさせていただきます。
皆さまもどうか、よいお年をお迎えくださいね。

【しずく農園だより】無農薬米作り、ついに完結!!

こんにちは。しずく主任の渡邉です。

寒さ厳しい今年の冬。神山でも、もう雪が降りました。降ったと言ってもチラつく程度で積もることなく、空は快晴、なんだか不思議な初雪でした。

「こんな時代だからこそ自分たちで食べるものを作りたいね。」とみんなで話し合い、畑やお米作りを始めた今年の春。
雪も降り一気に師走を感じるなか、私たちには例年にはない大きな焦りが!

それは、、
「新米食べずに年は越せない…!」

以前のレポートで、収穫・はぜ掛けまでお伝えしましたが、まだまだお米という「食べ物」になるまでは、行き当たりばったり手探り米作りの私たちには高いハードルがそびえていたのです。

今日は、そのゴールに辿り着くまでの完結編をお届けします。

米作り後半戦

【一般的な農家さんの方法】
稲の刈り取りと、稲から穂を取る脱穀を同時に行えるコンバインという機械に乗って収穫を行います。その後、乾燥機にかけて水分を飛ばして、籾殻(もみがら)を外す籾摺り(もみすり)をすると、玄米となります。玄米を精米機で白米にすると、みんな大好き白いお米が出来上がるのです。

【2020年しずく農園の方法】
農業機械のない私たちは、手刈りで収穫。その後、お日様に乾かしてもらうために、はぜ掛けをしました。
台風が来てしまったので屋内に移動させ、台風一過には干し直して…。天気に右往左往しながら、お米の水分量を測りながら、再び干し直した場所は日照時間が短かったり、とてんやわんや。

NPO法人グリーンバレーが開催するモノストックで戴いてきた『足踏み脱穀機』。
歯車に稲穂を当てると穂が取れて飛んでいく。シンプルだけどよく考えられた仕組みです。
穂を当てて重くなる回転を、一生懸命踏み回す。稲を回転歯に持って行かれないように持ち堪えるのも大変ですが、ひたすらリズムよく踏み続けるのは結構ハードスポーツで、ひぃひぃ言いながら最後は男性陣が2人体制で踏み、女性陣が藁や塵をよけながら、米を集める。それぞれ出来ることを一生懸命やって、1日掛りで何とか脱穀。

 

最後にして最大の難所

そして最大の難所だった籾摺り(もみすり)。人力方式では、籾摺り臼(うす)を使ってやるらしい。さすがにそれは手に入らず、いろんな人に話を聞いて、機械を持っている方に助けていただくのが最善だと。

そもそも私たちは田植え時期が遅く、はぜ掛けをしたり脱穀も手作業だったので、大半の農家さんのスケジュールとは大幅にずれたタイミング。みんな今年の機械の出番も終わって片付けたのを、また引っ張り出して使わせていただく…。そんなお願いしづらいなぁ他の方法ないかなぁ、、などと思っていたら時すでに12月。

「新米食べずに年越し…」の危機感マックス。

応援してくれたご近所さんに、作ったお米でおにぎりを握って配りたい!
という夢を思い出し、ご迷惑承知で籾摺り機を使わせていただくことに。

スムーズにいかず四苦八苦

お願いしたのは、しずくラボのろくろ台の基礎工事を施工して下さった西森組の西森さん。
「1時間で済むわ〜」と快く応じてくれたものの、開始早々、問題勃発!
取りきれなかった藁が、機械を止めてしまいました。。
「こんなん初めてやわ」と言いながらあれこれと西森さんが機転を効かせてくださり、2時間掛かってなんとか綺麗な玄米がお目見え。
「申し訳ない申し訳ない…」とひたすら思っていた私ですが、その時間があったからこそ西森さんとゆっくりお話ができたりと、気付けば楽しい時間に。目に見える成果が出るのも、そんな気分を後押ししてくれていました。
また来年もやったるけん、と言ってくれた懐の大きさに、うまくいかなくても頭を下げて飛び込む度胸が次に繋がることを痛感しました。

 

西森邸からの帰路、田舎あるあるのコイン精米機で精米を済ませ、ついに真っ白なお米が完成…!感無量です!!

おにぎりの会、開催

私たちド素人の米作りを、心配しながら手助けしながら応援してくれたご近所のじいちゃんばあちゃん。
「できたらおにぎり配るからね〜!」と言っていたのをついに実現させる時。
でもご近所なんだから、集まって一緒に食事をするのがホントは1番いいのかも。
こんな状況だけど徳島も神山も比較的落ち着いているし、何よりみんなが元気でいてくれている今、これは絶好のチャンスだって思ったんです。

そしてついに、ご近所さんのご夫婦3組がしずくギャラリーショップ前の母屋にやってきて、スタッフと一緒に総勢12人、みんなで一緒に私たちが作ったおにぎりを食べることが出来ました。

昭和10年前後生まれの大先輩と私たち

つやっつやでピカピカの塩むすびと、ご近所さんお手製の梅干しを使った梅にぎり。
朝採りの小松菜のおひたしや、お漬物、徳島の郷土料理のそば米汁。他にもビールやフルーツ、お菓子やなぜか洋服まで!笑

スタッフやご近所さんそれぞれの好意で、たくさんのいただきものが集まり、まさに収穫祭という宴が平日の昼間に繰り広げられました〜!

「ほんまにおいしいなぁ」「ようできたでぇ」「やっぱり天日干しのお米は格別じゃな〜」「ようけ雑草生えとったのに頑張って草取りしとったなぁ」

口々にみんながそう言ってペロリと食べてくれる様子や、手前味噌ながら甘くてみずみずしいおにぎりを頬張りながら、スタッフみんなが「ほんとに自分たちで作れちゃったね、ほんとに美味しいね」と嬉しそうに話す姿に、
準備が万全でなくても失敗しても、それでもチャレンジしたこと、最後までやり切ったことは大正解だったと強く思いました。

 

田んぼをやってみて見えてきたもの

外出自粛というかつてない状況とショップの休業という事態になって、初めて手をつけた畑と田んぼ。

先生のいない、上司も部下もないみんながゼロの同じ立場になってみて出てくるキャラクターやそれぞれの性格。
日頃の仕事や日常で培ったスキルが、農作業というフィールドで活用できたときの発見やうれしさ。
一体感や団結力は、この1年で今まで以上にずいぶんと付いたと思います。

刃物研ぎはお手の物。錆びた鎌も復活!

当たり前に食べてきた野菜やお米、当たり前に食べられることへの感謝の気持ち。
自分たちで作れたという充実感、鮮度だけとっても確実にいつも以上のおいしさ。
手を動かせば、育つ。植物の力と自然の恵を実感として感じる日々、土や虫や動物、
人間も含めて自然の一部なんだと改めて思い知らされる、そんな時間を味わいました。

SHIZQチームはたったの6人。いつも精一杯、なかなか余裕が作れない現状ですが、
地域の人やご近所さんが、自分たちが思っている以上に私たちを見守ってくれていること。
その懐のなかで、大いにチャレンジしてみたら、想定外のたくさんの笑顔が見れたこと。
野菜やお米以上の、余りある実りをいただいた何物にも代え難い経験となりました。

このメンバーで、たくさんの方に支えられながら、2020年という年を神山で過ごせたことに改めて大きな喜びと安心感、選んできた事実に自信がついた出来事でした。
これからも沢山の経験を学びに変えて、多くのみなさんに還元できるように私たちなりに取り組んで行きたいと思います!

 

移住×田舎暮らしをしずくスタッフ目線でお届け中!

今回ご紹介したSHIZQ米・完結編はYouTubeでもお送りしています。

大阪から移住し9年目の代表と、静岡福岡岡山大阪から移住した4人+徳島出身のスタッフらで繰り広げる神山での日々の生活や田舎暮らしのリアルを赤裸々にお届け。

「田んぼ」や「畑」をはじめ、四季折々の田舎暮らしの模様。こんな場所でこんなメンバーがしずくを運営していることを知ってもらえたら…と始めました。ぜひご覧ください!高評価&チャンネル登録もどうぞよろしくお願いします^^

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=N_yZyWy1OEg&w=560&h=315]

大人気の「鶴 汁椀」再入荷しました!

お味噌汁やスープ、炊きたてごはんも、杉の魔法のような保温力で包み込む「鶴 汁椀」
コロンとしたかわいい見た目以上に、その使用感にファンも多く、入荷の度にすぐに売り切れてしまう人気者。
今回も温かみのある赤白の木目が美しい子たちが揃いました。
これからの季節、スタッフ一押しのSHIZQの器です。

 

数に限りがございますのでご注文はお早めがおすすめです^^
商品詳細はこちらからご覧いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。

 

 

数量限定!保冷性抜群の「ワインクーラー」が登場。

こんにちは。神山しずくプロジェクトです。
昨日まで開催だったB品市。おかげさまで大好評のうちに閉幕いたしました。
今回も多くの方に手にとっていただけたこと嬉しく思っております。
みなさま、本当にありがとうございました!

さて、そんな盛り上がりを見せたオンラインストアに、しずくの中でもBIGな仲間が登場しました!

鶴 ワインクーラー」です!
これまでしずくのお店やイベント出店でのみ顔を出していましたが、ついにオンラインストアに仲間入り!

実はしずく初めてのオーダー品。遡ること5年前、ぐい呑みをお買上げ頂いた40代のご夫婦から海外在住の妹さまのご結婚祝いに「しずくの形でワインクーラーを作れませんか?」とのご相談を頂いたのがきっかけでした。当時のわたしたちにとってチャレンジングな試み。しずくの可能性をお客さまに拡げていただいた、そんな記念すべき一品なのです。


そんなワインクーラーは本日より数量限定で販売をスタート!
材の乾燥待ちのため、次の製作は2年後。貴重な機会ですので、お見逃しなく!

※お届けは となります。



また、今回の製作はしずくの若手職人である藤本が担当。
彼にとって、これだけ大きな材を削りあげるのは初めてのこと。
削る量が断然多いワインクーラーは、これまで以上に杉と向き合う、緊張感のあるものづくりとなりました。
そんな製作の様子をダイジェストでお届けします!

 

まずは材料の製材から。この大きさで取れるのはたったの2つ。

続いて長方形状にカット。素材ギリギリまで有効活用します。

 

木工旋盤で荒グリ。

いつもの木工ろくろでは大きすぎて削れないので、そのまま木工旋盤で全て手加工。外側→内側と削っていきます。

 

どんどん出てくる杉のおが屑。

遠心力も強くなり難易度が上がります。これまで以上の集中力と刃物の固定力が必要です。

内側の削り。奥になるほど視界が狭くなり難しくなっていきます。

内側も削れたら、重りとなる硬材を底にはめ込みます。

全体に仕上げのペーパーをかけ、傷などがないか入念にチェック。

これでワインクーラーの木地が完成です。

 

ワインクーラー製作の様子はYouTubeでもお届けしています。
職人奮闘の模様を、ぜひご覧ください!


[youtube https://www.youtube.com/watch?v=xzTun04IYKU&w=560&h=315]

【保温力対決!】杉のコップ VS 陶器 保温力が高いのってどっち?!

こんにちは。神山しずくプロジェクトです。

朝晩冷え込んできたなぁと思ったのも束の間、日中も一段と寒くなり、本格的な冬到来を迎えつつある神山です。

あったか〜い飲み物が恋しくなる季節。

杉のコップは空気を多く含むことができるおかげで、保温力が高く、実は温かい飲み物とも相性良いんです。
そんなSHIZQのコップの中でもロックグラスは特に厚みを持たせて加工してあり、保温力は抜群です。

でも他の素材のコップと比べてどうなんだろう・・?!

お湯割陶器コップと、SHIZQのロックグラスで早速実験してみることにしました!

実験の内容

陶器カップ、SHIZQのロックグラス、それぞれに約60℃のお湯を150cc注いで放置。
20分経ったときの温度を測って、比べて見ることに。

実験結果

SHIZQのロックグラスの勝利!
20分後に計測した結果、お湯割り陶器カップが40℃、SHIZQのロックグラスが42℃という結果に(画面では見づらくて申し訳ありません)なりました。

動画はこちら

お湯割り陶器カップに比べ、2℃ほど保温性が高いということになりました。2℃というと数値では大きな違いに感じないかも知れませんが、通常使用時には、少しずつ減っていく(飲んで)ことを考えたら、体感的には大きな違いになるのかも知れません。
また、皮膚よりも敏感な舌や口内ではこの2℃の差が想像以上に大きいように感じます。

手に持ったときに熱い陶器に対し、外に熱を逃がさないSHIZQのコップは熱くなく、優しい温度が手に伝わってきます。

お客さまからは使うたびに、穏やかで豊かな気持ちになると嬉しいお言葉もいただいています◎

この保温力はタンブラーカップ汁椀だって優れもの。 中でも一番人気の汁椀は、お味噌汁やご飯の器としてはもちろんカフェオレボウルにも最適です。
最後の一口まで温かく、美味しい時間が楽しめると好評いただいてます◎
そんな人気の鶴 汁椀はご予約受付中です!(12月下旬頃のお届け) こちらもぜひチェックしてみてくださいね。

そして今、とってもお得なSHIZQのB品市12/16(水)17時まで開催中です!
おかげさまで残り約半数となっておりますので、どうぞお早めにチェックしてみてください◎
1年間頑張った自分へのご褒美に、ぜひSHIZQの器たちを迎えていただけたなら嬉しいです。

B品市はじまりました!

こんにちは、主任の渡邉です。
気づけば師走!なんだか信じられないようなこの1年、時間経過の体感が人生で最速という方も多いのではないでしょうか? 難局も多く、長く感じる瞬間はたくさんあったはずなのに、 なぜか「え、もう12月なの、、」という妙な違和感。
そんな気分を一掃する、しずくからの年末らしいイベントで1年の頑張りをどうぞ労ってくださいね。

本日、12/4(金)17時から大好評のB品市を開催!

SHIZQの食器たちは、生きていた杉から命をいただき、余計な加工を加えることなく木の一部をそのまま削り出して器という新しい役割を宿した子たちです。大切なギフトとして晴れの舞台に立たせていただくことも多く、その実、自然由来ゆえに商品になれない子たちも必ずあります。

十分に使えるけれども、ギフトで贈る前提でのSHIZQの難関な検品で止まってしまった、そんな子たちの引き取り手を探す、B品市です。

ご自分用やご家族用にと、大好評なB品市。「どのあたりがB品なのか分からない」と仰る方も多く、たくさんの方に喜んでいただけています。

どうぞこのチャンスにぜひご覧ください〜!

B品市はこちらから

【しずくの社員研修レポート】京都の杉の里・京北町&茅葺の里・美山町へ行ってきました!

11月はじめの週末。しずくスタッフのみんなで京都へ研修に行ってきました。
まず目指した先は、京都市の北に位置する京北町
市街から山道を1時間ほど北上すると、その町にたどり着きます。

町の面積の90%以上が森林という京北町は、平安京の時代から林業が栄え、今でも自然に支えられた人々の暮らしがそこにある町です。
また、さらに北上した先には「かやぶきの里」と呼ばれる美山町があり、美しい山々と今でも残るかやぶき屋根の民家が作り出す日本の原風景を目にすることができます。

そんな京北町や美山町にも移住者が多く住まい、「新しいアイディア×昔からあるもの」が合わさった、これからのライフスタイルが創造されている町でもあります。

「里山」「林業」「移住」「新しい暮らし方」…と、キーワードが神山町と重なるふたつの町。
同じ里山である神山で暮らし、山や川にものづくり関わる私たちにとって、これからに繋がる、多くの気づきに出会う素晴らしい機会となりました。

そんな研修の模様を、私スタッフ東條の視点からお届けします。


京北町に着いて、まずはじめに驚いたのは山の景色。
秋に色づく広葉樹も多くあり、その中で整然と立ち並ぶ杉は枝打ちされ、凛とした美しい姿。
人が山と関わりながら生きている、と一目見て感じられました。

そんな山の姿に見とれながら向かったのは、この日から2日間開催された「ツクル森2020〜あたらしい繋がりへのお祭り」の会場。
しずくの代表・廣瀬の20年来の友人で、主催者である廣海緑朗さんにお誘いを受けたこのイベント。京北に暮らす人々たちによるクラフトやオーガニックフードの出店、音楽にダンス、トークショーまで、盛りだくさんのお祭りです。

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=gvqAimnYHAM]

もともと行われていた地元のお祭りに、移住者の方が協力して始まったものだそうで、今回が3回目。
初日は雨模様でしたが、会場の空気は穏やかで、いきいきとした人たちのエネルギーを感じました。

出店されていたクラフトやフードは、その人のこだわりや暮らしが垣間見えるものばかり。
体にも心にも美味しいもの、そしてツクル楽しさを大人も子どもも一緒になって体感できる場所。
「こんな風に暮らしていきたいよね。」そんなこれからへのメッセージに溢れるイベントでした。


イベント後にも、廣海さんに京北町や美山町をぐるりと案内してもらい、そこで暮らしツクル人々に会わせていただきました。

250年の歴史ある茅葺き屋根の古民家に住み、そこで経験した『里山の知恵』を世界に繋げる活動されているROOTSの曽緋蘭さん。
京北に根を張り、地域ブランディングやデザインを行う里山デザインの福元 宏徳さん
茅葺き屋根の里・美山で、昔ながらの天然藍染めをされているOW 大前直子さん。
かまど(京都では”おくどさん”)のある住まいで暮らし、「好きな人に美味いもん食わしたい」という思いでごはん屋さんをされている雷来軒の外山雷花さん。
日本古来の工芸素材である漆を、今の時代に応じた”当たり前な素材”とするための活動を行う一般社団法人パースペクティブの松山幸子さん。
地元のみなさんからの信頼も、木への愛情も深い田中木材の田中均さん。
指物と組子の技術を融合させた美しいものづくりをされる村山木工の村山伸一さん。

みなさんのお話を聞く中で、里山文化を自分の生活とリズムの中に取り入れ、それぞれの形で外へ発信し、芯のあるコミュニティが生まれていると感じました。

かやぶきの里・美山町

立派な茅葺き屋根の自宅兼工房にお邪魔させていただきました

タイル張りが美しい「おくどさん」

同時に京北・美山も様々な地域課題を抱えていることも、お話を伺う中で見えてきました。廉価な輸入木材による国産材の需要の低下や、獣害による農業被害、少子高齢化による過疎問題など。そこに暮らしているからこそ見えてくる問題の深さがあります。

それは神山でも同様です。
移住者であるわたしたちが神山で暮らし、自然と関わりながらものを作り、みなさんへ発信していくこと。
それがどういうことなのか、これからのしずくの在り方を改めて思い描く時間となりました。

 

最後になりましたが、アテンドしていただきました廣海さん、ツクル森スタッフ・出品者のみなさま、京北で出会ったみなさま、本当にありがとうございました。

この2020年に、京北町・美山町へ伺えたことにとても喜びを感じています。
実はスタッフ全員で研修にいくのは初めてのこと。京北・美山で見て、体感することを一緒に共有できたのはしずくにとっても、スタッフそれぞれにとっても学びの多い時間となりました。

これからのしずくをどうぞ楽しみに、引き続き見守っていただけたら嬉しいです。