1ヶ月休暇の使い方〜しずくにDIY女子、現る〜

こんにちは、スタッフの山口です。
だんだん秋めいて、過ごしやすい日が増えてきましたね。

わたしは普段主に、しずくの事務所でグラフィックやWebのデザイン業務にあたっています。
事務所から電話でお話ししていると、相手の方から「虫の音色が聞こえますね。」なんて、この時期はよく言われます^^

今回は、毎年GW明けにいただいている、
しずくの夏休みならぬ一ヶ月休暇の過ごし方を振り返りたいと思います。

 

しずくの一ヶ月休業とは

2018年から実験的に行っている休業期間。5月中旬からの一ヶ月、
SHIZQ STOREオンラインストアおよびその他業務を休止させていただいています。

都会から田舎へ、働き方・生き方を変えてきた私たち。
日常になっていく生活を見直し、今ある時間を大切にする機会として設けています。
たくさんの方のご理解とご協力に感謝し、これからを作る大事な期間と考え実施しています。

 

神山町の風景

2018年から実践しているまとまったお休みも、今年で5年目になりました。
スタッフみんなそれぞれ、その年ごとにいろんな楽しみ方を見つけていますが、
わたしは毎年、とある「やりたいこと」と時期が重なっていて、そちらに時間を割いています。

その、とある「やりたい事」とは。。。

野外フェス会場

野外音楽フェスの、ボランティアスタッフです。

毎年5月末に、岡山県井原市青野町で開催される、
手づくりの野外音楽フェス
hoshiotoの会場装飾を手伝っています。

会場装飾とは何をするかと言うと、、
言葉のとおり、会場内の飾りや、立て看板、モニュメント、親子で来られる方へ向けた子どもが遊べるおもちゃなどを準備するのですが、わたしの場合、これらを「木材」で作っています。

装飾物は紙やプラダンなど工具を使わずに作れるもの中心で、1日飾っていると夜露に濡れて、その年で破棄しないといけないものも多いのですが、木材で作ったものは耐久性もあり、翌年以降も続けて使ってもらえています。
また、自然の中にある会場の雰囲気にも馴染んでいるように感じます。

2020年、2021年はコロナ禍で中止になりましたが、
合間でやっている小さなイベントにも声をかけていただいて、今年まで継続して協力させていただいています。

soto-oto看板
2020年12月に開催されたsoto-oto’20〜冬〜 のステージ前ロゴモニュメントを製作


もともと、2018年にお客さんとして遊びに行ったのがきっかけで、hoshiotoのことを知りました。
その時、会場で味わったワクワク感、不思議な多幸感は、今でも忘れられません。

そして、これらが主催の方をはじめ、スタッフさん皆、平日は会社員として働き、週末に集まって準備をし、手づくりでイベントを作っている。。ということが一番のおどろきでした。

この素敵な空間づくりに、来年はわたしも何らかの形で協力したい。。
そう思っていたところ、SNSで会場装飾スタッフの募集がありました。

しずくの1ヶ月休暇と時期もちょうど重なるし、どこまでの事ができるかわからないけれど、
休暇中の打ち込める事になるんじゃないか。
そんな思いもあって、2019年からお手伝いさせていただいています。

木材で作った装飾
これまで作った会場装飾の一部


もちろん、1ヶ月休暇がなくてもボランティアには参加していたと思います。
でも、お休みと時期が重なっていることで、できる事は格段に増えています。

 

①平日でも現地に行ける

設営や納品など、休暇中はいつでも動けるので、
軽トラに大道具と工具箱を積んで、瀬戸大橋を渡って岡山まで何往復もしました。
片道3時間、ちょっとした旅行気分です。

 

②昼間のDIY時間を確保

わたしの木工作業は、おもに「ジグソー」という手動の糸ノコを使います。
大きな音も木くずも出るので、ご近所に配慮すると作業時間は昼間に限られてしまいますが、
休暇中なら毎日DIYし放題。ホームセンターに買い出しもいつでも行けます。

 

③1つのことだけに集中して取り組める

仕事中は複数の業務を同時進行するので、1つのことだけを長期間考える機会はなかなかありません。
フェス準備だけで1日の予定を組み、プラスアルファのアイデアが出てきたら、時間の許す限り取り入れることができる。
趣味に近い作業で手を動かして、おそらくめちゃくちゃアドレナリンが出ていると思います(笑)

軽トラで搬入
神山から軽トラを走らせ搬入に行った設営日。裏方ならではの面白さが満載です。


ちなみに、1ヶ月休暇に入ってから動き始めると間に合わないので、
実際は仕事をしながらボランティア活動は始まっています。

まず最初に、会場のどの場所に、何の装飾が必要か相談を受けて、
こちらからアイデアを提案し、サイズを決め、材料を用意して、ものづくりの準備をしていきます。


休み前までは
「設計=デザイン」の時間にあて、
休み期間は「製作=ものづくり」の時間にあてています。

ジグソーを使ったものづくり
Myジグソーは今借りているお家の大家さんから譲り受けたもの


この「製作=ものづくり」の部分、プロにお願いすれば、早く、正確で、美しいものが完成するのですが、
ボランティアなので自分でDIYしています。

1ヶ月休暇を3年もDIYにあてているので、都会で暮らしていた頃はインパクトドライバーすら握れなかったのに、
いまや、DIY技術が仕事で活きるほどの腕前になってきました。

SHIZQ STOREの目印看板、お店に来られた方は見た事があると思います。
実はこちらも、わたしが設計から製作まで行いました!

SHIZQ STORE看板
2021年の店舗移転時に作ったストアの看板。設置は職人・藤本に手伝ってもらいました。


休暇期間が自身の思わぬスキルアップに繋がっただけでなく、木材加工の工具や機械も実際に触ったぶん理解が深まり、
しずくで働いていると会話に出てくることの多い、木工の話題、林業の話題も理解しやすくなってきました。
そして「木でできること」について考える機会がうんと増えました。

1ヶ月休暇は、スタッフみんなで休暇が取れるようがんばって作り出している時間なので、
毎年確約されているわけではありません。
それでも、普段できない事に取り組む時間を作るため、
わたしはこれからも、日々の仕事をより頑張って、昨年よりも実りのある一年になった!と言えるようになりたいなと思います。

 

そして、来月10月22日(土)
同じ会場にてhoshioto campが開催されます!

hoshioto camp

会場である葡萄浪漫館は、山の上の自然豊かなところにある施設で、
当日は音楽を楽しみながら美しい星空が見られると思います。
秋の小旅行に、ご興味ある方はぜひお越しください。
当日はわたしも参加しています^^