【7周年】いくつ知ってる?しずくのトリビア

こんにちは。しずくプロジェクトが2013年にスタートしてから、おかげさまで丸7年が経ちました。

今日は7年間を振返り、しずくのことをより知ってもらう意外な?トリビアをご紹介。あなたは、いくつ知っていますか??

 

1、食器のツートンが最初は逆だった

この写真、違和感ありませんか?これが最初のプロトタイプ。木目の赤白の色味が上下逆なんです。一般的な杉材に高値がつかない理由のひとつとして、この二色の色の差があります。短所と聞いたけど、杉らしさとも言える。それなら、それを個性にしたいと年輪が重なるように取ることで、二色のグラデーションをしずくのデザインとしました。

色のバランスや美しさ、強度などを再検討して、今のデザインにたどり着きました。

下が今の商品。ちょっとの違いですが、やはりこちらの方が断然美しいと思うんです!

 

2、プロジェクト名は、森のくりえだった!?

人の手で植えたにも関わらず、使い道を失ってしまった人工杉に対してデザイン事務所として何ができる?という命題で始まったこの取組み。クリエイティブな力で森の問題解決、という意味をこめて、森のくりえという名前にほぼ決まりかけていました。

しかし、決定直前にデザイナー廣瀬が「ちょっと待った!」。ロゴまで練り上げた上で「これしかない!SHIZQ!!」とブランド名・プロジェクト名が、鶴の一声で決まったそうです。

鮎喰川のしずくの一滴を増やしたい。私たちの取組みのゴールを明確に描く、しずくプロジェクトが生まれた瞬間でした。

 

3、最初はすべて受注生産

しずくを作れる職人は当初たったの一人。私たちがもっていたのは想いとアイデア。それを実現できる技術はない。叶えてくれたのは徳島の熟練の職人でした。職人にも普段、抱えている仕事があります。その仕事の間に私たちの製作をお願いすることになる上に、在庫を持てる余裕もない。最初は完全受注制、できあがりまで数ヶ月お待ちいただいていました。

写真は当時の事務所内に並べたもの。最初は高さを揃えるのも難しいものでした。

 

4、初出店の販売初日に売れたのは、たったの1個 …

売り場も持たない私たちが、最初にチャレンジしたのは大阪は阪急うめだ本店。くるみの木 石村由起子さんプロデュースのイベント企画でした。周りの出店慣れした店舗さんの中で、普段デスクワークの私たちは立ちっぱなしで脚パンパン。初日に売れたのは、ぐい呑みたったの1個だけ。

このために時間を割いて今までにない数の商品を作ってくれた職人に申し訳がなくって、自分たちのやってることは本当にこれでいいのかな…とまで思ってしまうほど悲しくつらい1日目でした。

 

5、ギャラリーショップ、実はただの軒先だった!

阪急のイベントを通じて、自分たちのお店を作ろう!と決意。でもお金も場所もありません。そこで白羽の矢が立ったのは、なんと事務所の外の軒下。

昔、雨でもかんたんな農作業をするための場所でした。小さいながらにすっかりお店として定着しましたが、店内なのに戸袋や金属製のNHK放送受信章など、よく見ると面影が残っているんです。

 

6、看板猫には先輩がいた

さすけ・しずく・すずりの3兄弟の人気看板猫。でも実は、三毛猫の初代しずく先輩がいたのです。

しずくの器の試作品を製材所の金泉さんに報告に行った帰り道、雨の中、轢かれそうになっていた子猫を保護。ずぶ濡れ猫を入れるものもなく、試作品が入ったしずくの美しい貼り箱に入れてあげることに。猫の名前にも、しずくと付いたきっかけをくれました。

 

7、若手職人・藤本の最初の仕事は大工仕事

2017年の春に「しずくの職人になりたい!」と大阪から移住してきた職人候補(当時)の藤本。職人の後継者を育てなきゃとイメージはありつつも、まだまだ募集などする前でした。受け入れ環境だってありません。

それでも彼はきっと私たちにとって大事な人物だろうという勘だけを頼りに「自分の職場づくりからやれるか?」と大工さんのアシスタントにつかせました。半年間、ろくろもそのための刃物にも一切触ることなく、「俺、大工になりに来たんだっけ?」と言い出すほど、神山でのものづくりの基礎を土台から築きました。

 

おまけ なぜか縁がある国はイタリア!

しずくの世界観・価値観に共感してくれる人はきっと世界にもたくさんいるはず、そう信じて、これまで海外にも届けて来ました。

そのなかで、食がテーマだったミラノ万博でしずくブースを出せたこと・唯一参加した海外デザインコンペで金賞、イタリア北部コモという別荘地の劇場まで受賞式に行ったこと。

地道な試行錯誤のくりかえしの毎日のなか、突然思いもよらないチャンスはめぐって来る。それを夢中になって必死でつかまえると、見たことのない景色が広がる…。

そんなことを思った、振り返りのトリビアさがしでした!

 

みなさんはいくつご存知でしたか?

これからも、みなさんにこれまでにない価値を届けられるよう、コツコツ地道に楽しみながら活動していきます。

おかげさまで8年目を迎えた、神山しずくプロジェクト。10周年めざしてがんばります!