神山しずくプロジェクトは、川のお話から始まります。
神山町のまんなかを流れる鮎喰川の水量は30年前に比べて約3割に減りました。
その大きな理由のひとつは伐採されないままの杉。
建築材にするため約40~50年前に日本中で植えられた杉ですが、長ーい成長の間に安い輸入材の解禁など、取りまく環境が一変。需要減で、以前のような高い値段が付かず、材として切り出す量が減り、山の手入れをしたくても難しくなってしまいました。
間伐などの手入れができないままの密林では葉っぱ同士が重なりあい、地面に日が当たりません。
すると草が生えず、土は固くなり、雨が降っても吸収できずに一気に地表を流れて川は一時的な濁流に。本当ならばふかふかの土が雨を蓄え濾過しながらゆっくりと川へ流してくれるはずなのに。
それを改善するには過密な杉を伐採し使うことが大切です。鮎も少なくなってしまった鮎喰川。
そのしずくをずっと先まで残したくてしずくプロジェクトは生まれました。
自然のサイクルが良くなっていくように、私たちができることから取り組んでいます