神山の人気スポットを訪ねる!《ものづくり編 》

こんにちは。しずくスタッフの東條です。
ようやく長雨も過ぎ、ギラギラとした太陽が眩しい季節がやってきましたね。
今年も鮎喰川へどぼん!と涼を求める日が続きそうです。

さて、ご飯編を2回連続でお届けした<神山の人気スポットを訪ねる!>シリーズ。
今回はものづくり編として、神山のオーダーメイド靴屋さん「LICHT LICHT  KAMIYAMA(以下リヒトリヒト)」さんをご紹介します。

 

LICHT LICHT  KAMIYAMA 店主の金澤光記さん

 

店主の金澤さんは、福祉医療専門学校で整形靴の技術を学んだ後、ドイツでの修行や国内での靴作りの経験を経て、2015年にお店を神山町にオープン。「それぞれの足やライフスタイルに合った、ちょうどよいものづくり」をモットーに履く人の悩みや足に合わせた靴づくりをされています。使い手に寄り添う優しさが詰まった靴。そんな自分にぴったりな靴を求めて、遠方からのお客さんも多い人気のお店です。

 

実は、そんなリヒトリヒトさんで先日販売開始となった「FRAGRAN FOREST 除湿芳香剤」をお取扱いいただくことになりました。
靴をオーダーしていただいた方へのプレゼントとして、また店頭でも販売していただくことに。
神山でものづくりに関わるもの同士、こういった形で繋がれるのは本当に嬉しいです。

「チロリアンシューズ」のメンズ
レディースの「コンフォートパンプス」にはこんな風に収まります。

そんなご縁をいただいたタイミングにあやかりまして(?)、紹介記事の取材を兼ねて自分の靴をオーダーしてきました。今日はその模様をお届けします。

実は来年30歳を迎えるわたし。そんな新しいスタートを一緒に歩んでくれる靴が欲しい、毎日履けるようなカジュアルな靴、色は茶色。と、だいぶぼんやりとしたイメージにつっこまれつつ、まずは足の型取りと採寸からはじまりました。

足の型を取るための道具。濃く転写されたところが体重(負荷)がかかっているところです。
わたしは若干、甲が高い”ハイアーチ”ぎみの足。土踏まずが深いため、指の付け根部分に少し負荷がかかっていることがわかりました。
細かく測ってもらった足のサイズ。ここから左右の足の違いを見ていきます。

型をとってもらうとどんな風な癖があるのか、どう負担をかけているのか目に見えてわかります。
「足は体を支えているのか!」と当たり前のことに改めて気づかされた瞬間でした。日々の積み重ねで足の形がつくられているのですね。
わたしの場合、階段上がるときに踵をあげるというおかしな癖が積み重なり、足の甲が高くなっていたようです。

足の甲が高いハイアーチの人は、体重を踵や親指と小指の付け根の点で支えることになるため、魚の目やタコができやすかったり、足が疲れやすく、よくつるようになってしまうそうです。ひどくなってくると地面からの衝撃を受け切れず、膝や腰にも負担がかかってくるんだとか。。

予防のためにも、負荷のかかっているところをサポートするインソールを作ってもらうことになりました。

チャッカブーツを試着中。靴の履き方や選ぶポイントも教えていただきました。

 

リヒトリヒトさんでは3パターンのオーダーで受けられています。

  • フルオーダー:一から木型を製作し、好みのデザインで自分の足にぴったりな靴を作る。
  • デザインオーダー:お店にある木型やサイズをベースに、雑誌や写真を参考に自分好みのオリジナルデザインで作る。
  • イージーオーダー:お店にあるデザインとサイズを選び、数種類の革の中から好みのものを選んで作る。

 

わたし自身はお店にあるものの中から選んでいたのですが、試着したカジュアルなチャッカブーツもかわいいし、スニーカーも普段使いに良さそう。スマートなウィングチップも素敵、、と実物を見たり、履いてみたりするとどれも魅力的でたいへん悩みました。

うんうん唸りながらわたしが選んだデザインはこちらです。

外羽根でオープントゥのスタンダードなデザイン。こちらは試作品でライン調整のため線が描かれています。

聞けば別のお客様からオーダーを受けて作りはじめた試作中のもの。こちらのわたしVer.をおまかせで作っていただくことにしました。

素材選びも悩みに悩んで
奥から出してきてくれた風合いのある日本の革に決めました。ビビっとくる瞬間ってありますよね。

 

「自分からこれがお勧めとは言わないようにしています。あくまでも自分は作り手でいたいから。その代わりできることを伝えています。だから悩む方が多いんですけど(笑)」

デザインを選ぶ際に金澤さんがこう仰っていたのが印象に残っています。

本当にとっっても悩みましたが(笑)、この言葉はお店のモットーに繋がっているなと感じました。これからどんな靴で歩きたいか、自分の足元を見つめ直すそんな時間をいただいたように思います。

わたしの元へやってくる日が本当に楽しみです。またこちらでも報告しますね。

 

カウンター奥で作業をする金澤さん。1足1足丁寧な手仕事には道具への愛情も感じられます。

 

リヒトリヒトさんでは靴のオーダーだけでなく、お手持ちの靴のインソール製作や修理、調整などの相談も受けられています。

小さなお店の中で、金澤さんの思いがたくさん詰まった靴たちと自分自身を見つめる時間に出会えます。ぜひ訪れてみてくださいね。

 

 

 

LICHT LICHT  KAMIYAMA  」
営業時間 :  10-17時

定休日:  火・水

住所 : 徳島県名西郡神山町神領字北213-1

Email:  info@lichtlicht-k.com  Phone :  088-636-7920

 

 

※ちなみにお隣には前回紹介したお惣菜屋さん「535(ごみさんく)」さんがあります。
しずくチームでは田んぼ・畑仕事の日に美味しく利用させていただいています^^

あわせて見てみてくださいね。

神山の人気スポットを訪ねる!《ご飯編 第二弾》