
放置された森に、再び水の記憶を。水がめぐる森づくりで、見える世界が広がる2日間。
生物多様性と土中環境を学ぶ、実践型ワークショップ
第8回 水源涵養(かんよう)力を育む環境改善ワークショップ in 徳島県神山町
生物多様性と土中環境をテーマに、自然に寄り添う環境改善を学び、実践していくワークショップです。

里山の渇水や放置林。
今、私たちが自然のためにできること
山に降った雨の7割が、土に染み込まずに表面を流れ落ちてしまう現代の森。
その結果、土地は乾き、生態系が崩れ、里山での土砂崩れや渇水問題が深刻化しています。
典型的な中山間地域である神山町でも、森の渇水は少しずつ私たちの暮らしに影響を与えはじめています。
私たち「神山しずくプロジェクト」は、SHIZQ(しずく)ブランドを通じて、森の恵みと水の記憶を、人の手を通して、日々の暮らしへ受け継ぐためのものづくりをしています。

そんな私たちは、ものづくりだけでなく、神山町上分地区の「めぐる谷」を拠点に、みずからの手で森に水を還す環境改善ワークショップを続けています。
単なる作業ではなく、自然本来のサイクルを取り戻すためのプロセスを、一緒に学んでみませんか。
土中環境を豊かに育む伝統工法「しがら」の実践
かつての日本には、自然の声に耳を澄まし、人と森が共生するための知恵がありました。
今回のテーマである「しがら」とは、枝や落ち葉を編み込んで雨水をゆっくり地中に導く伝統工法のこと。

水が土に染み込むようになると、菌糸や微生物の働きが活発になり、土中の通気性が改善され、やがて多様な植物が芽吹きます。大きな機械は使いません。身近な自然素材と人の手だけで行うこの手法は、ご自身の畑や裏山、お庭の環境改善にも活かせる実践的な知恵です。
子どもも大人も、ついつい夢中になる「しがら」作りは、自分の手で編み込んだ場所が、未来の豊かな森への第一歩になる。そんな体験の入り口です。
環境改善は「私たち自身の再生」。
めぐる谷で起きている変化
「めぐる谷の物語」と名付けてスタートしたこの活動も、今回で8回目を迎えます。 過去のワークショップでは、竹林の整備や水脈整備などを行ってきました。少し手を入れるだけで、暗かった場所に太陽の光が差し込み、思いがけない植物が顔を出すようになります。
「環境改善や山の手入れは、結果として私たち自身の再生でなければ持続しません。」
ゲスト講師・坂田昌子さんの言葉より
自然との関わり合いが分断されがちな現代。
森の生態系を回復させるプロセスは、私たち自身が自然とのつながりを取り戻す、豊かで楽しい時間でもあります。
参加者の声・過去のレポートより
「和やかな雰囲気で進みながらも実践的な知識、経験が得られ、手足を動かしてひとつのものを作る喜びを再認識しました。」
「単なる作業ではなく、相手(自然)を知ることの大切さを学びました。」
「深い山の環境でのしがら体験はとても気持ちが良く、材料も揃えていただいていたので作業に夢中で取り組めました。とても充実した1日となりました。」
ゲスト講師紹介

坂田 昌子(さかた まさこ)さん
生物多様性のスペシャリスト。一般社団法人コモンフォレストジャパン理事。前・国連生物多様性の10年市民ネットワーク代表。 高尾山ネイチャーガイドのかたわら、日本各地で自然環境保全のためのワークショップを指導している。 豊富な知識と、自然への深い愛情あふれる解説で、多くの参加者に気づきを与え続けています。
ワークショップ開催概要
日時: 2026年9月19日(土)・20日(日) 9:30 – 16:00 (受付開始 9:00〜)
場所: 徳島県神山町上分地区(参加者の方に詳細住所をお伝えします)
参加費(昼食・保険料込):
- 1日参加:4,000円
- 2日間通し:8,000円
- ※高校生以下1人1,000円/日
対象年齢:小学校中学年程度から。それ以下のお子さまもご来場いただけますが、森の中での安全管理は保護者様にてお願いいたします。
服装・持ち物: 汚れても良い服装、滑りにくい靴、水筒、ゴム軍手、帽子など
主催: 神山しずくプロジェクト
助成: この活動は一般財団法人セブン-イレブン記念財団より助成を受けています。

自然のサイクルを再生する、その第一歩をともに。
「しがら」は、自然に寄り添った環境改善の基本ともいえる方法です。
ひと昔前には、里山のあちこちで当たり前のように行われていた作業だからこそ、特別な技術がなくても、誰でも取り組むことができます。
実際に手を動かして「しがら」を作ってみると、1日だけでもその仕組みや面白さが少しずつ見えてきます。そして、「もう少し続きをやってみたい!」と感じる方も多いワークショップです。
もちろん、1日のみのご参加も大歓迎です。
環境改善の仕組みと面白さをより深く体験してみたい方は、ぜひ2日間通してご参加ください。
枝や落ち葉、土や水、そこに暮らす小さな生きものたち。
「しがら」を作ることを通して、これまで何気なく見ていた景色が、一変します。
自然の中で手を動かしながら、見える世界がぐぐっと広がる。
里山の渇水問題や環境保全に関心がある方、ご自身のフィールドで活かせる土中環境改善の知恵を学びたい方、自然の中でじっくりと過ごしてみたい方、水がめぐる森を育てながら見える世界を広げる。そんな特別な体験を、ぜひ一緒に楽しみましょう。
※定員に達し次第、締め切りとさせていただきます。
