こんにちは。神山しずくプロジェクトの渡邉です。
日中の残暑はまだまだ厳しくも、吹き抜ける風や朝晩の空気が変わってきました。
ここ神山町でも、稲穂が実る水田の上をトンボが飛び交い、秋への移ろいを感じます。
新たな季節のはじまりとともに、ひさしぶりに鶴 プレートLが入荷しました。
カップ類が不動の人気であるSHIZQのラインナップのなかでも、
この商品は、私たちの杉に対する想いがぎゅっと詰まった一品でもあります。
SHIZQの器の代名詞とも言える、特徴的な年輪。
一般的な材の取り方とは真逆の方向にすることで、杉らしい赤と白のコントラストを活かしています。
しずくのプレートでは木の根から地上1メートルくらいまでの部分、徳島で”いかばり”と呼ばれる部位を使用しています。
生産効率や統一感を大事にする場合、多くの建材や家具ではクセが強いいかばり材が使われることはありません。
規定にはまらないため、加工や管理にかかるコストが見合わないと言われているからです。
しかし、だからこそ同じものがない自然の造形美を宿した素材です。
SHIZQでは敢えてその部位を使うことで杉ならではの美しさを見出し、捨て置かれてしまう部分の価値化をめざしています。
手をかければ活きる道があったのです。
地に根を張る生命力の躍動が絵画のように現れたその材を、どう切り取るかが職人の腕の見せ所。
直径24cmに描かれた自然が織りなすデザインはまさしく唯一無二。
高さ30〜40mの一本の杉のうちで地表から1m程度までのいかばりから取れる素材はごくわずかです。
またその大きさと杉という材に対して、宙に浮いたような軽さを演出する薄い削り出しの難易度は高く、少量のみの入荷となります。
限られた数ですから今回は一挙にご覧いただき、SHIZQ 鶴プレートの魅力を知っていただけたら幸いです。
高くそびえる神山杉の足元を力強く支えた、個性的な顔ぶれをぜひご覧くださいね。
鶴 プレートL 2022年9月1日 入荷分
【No.1】
赤と白のコントラストが美しい一皿。赤身の色味も柔らかくやさしい印象。
どんな食べ物を載せようかと、想像するのが楽しくなります。
【No.2】
濃くて深い上下の赤身が印象的な一皿。
真ん中に入った白太が優雅なラインを描き、まるでゆったりと流れる川のようです。
【No.3】
落ち着きのある赤身に、差し色のように入る白太が、満月にかかる雲のように見えます。
これからのお月見シーズンにぴったりのプレートですね。
【No.4】
繊維が複雑に絡み合い、キラリと光る杢(もく)と呼ばれる模様がひときわ美しい一枚。
プレートの外側にあった年輪をも想像でき、雄大な気分にさせてくれます。
【No.5】
波打つような木目が美しく、思わず手にとってしまいたくなります。
赤身と白太での年輪の入り方が対極的で、圧倒的な存在感を放っています。
どれひとつをとっても同じ木目はない、それぞれの特徴が際立つお皿たち。
1枚1枚が個性的なキャンバスだから、シンプルなお料理が一段と映えます。
日常が手軽に華やぐ、そんな頼れるアイテムでもあるのです。
芸術の秋・食欲の秋にぴったりなSHIZQのプレートに旬の食材をのせて実りの秋を楽しんでみるのも良いですね。
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※ご予約優先のため、商品のお取置き・ご購入は9月14日以降となります。あしからずご了承ください。