想いを繋ぐものづくり。《伐採編》

こんばんは、しずくの佐坂です。
2020年が明けたなぁ〜と思っていたらもう1月も残すところあと一週間なんですね。(驚愕!)月日の流れがあっという間すぎて、体と心が追いついていません(笑)早めに軌道修正したいところです。。

さて、昨年12月、しずくに入社して初めての伐採作業に立ち会いました。
神山で製材業を営んでいる金泉製材のご家族と一緒にしずくスタッフも私含め4人で山に入りました。
金泉さんはしずく立ち上げ当初からずっと応援してくださり、山のこと、木のことをたくさん教えてくださる師匠のような存在です。
そして昨年より息子さんもお父様の跡を継がれるという事で、神山に戻ってこられ、一緒にお仕事をされています。

今回入った山は金泉さんが所有している山で、金泉さんのお父さまの代に植樹した杉がたくさんあるとのこと。
その中でも一際目立つ一本の杉がありました。
樹齢100年近くは経っていると思われる大径木。
この杉をしずくの材にする事になりました。

金泉さんが伐採する前に、杉の木の前で一言こう仰いました。
「しずくのために切らせていただきます」

杉の木に敬意を払い、その言葉を仰った瞬間、この杉を植樹した金泉さんのお父さまの事が思い浮かびました。何十年も先の家族の事を想って植えられた。
そしてこの杉の木はしっかり根を張って生きて100年間ずっと神山の景色を見てきた。
これからはしずくのコップや器となり、新しい場所に届き、また新しい歴史や風景を見ていく。

伐採するのも少しでも角度を間違えたら、命まで奪われてしまうほど大変危険な山師のお仕事。それでも家族のために、植樹し、枝打ちをし、伐採してきた。

杉の木もここまで生きていくのに、過酷な環境を何度もくぐり抜け生きてきた。
こうした命の循環があって今私たちの元に届いている事を、伐採作業に立ち合い心の底から実感しました。
それぞれの想いが繋がれ、与えられ、形になっていく事を深く感じた後に触れるコップや器は、いつもに増して一際感慨深い思いでいっぱいになりました。

そんな貴重な体験をした今、今年は昨年に増して更に気持ちを込めて、皆さまのもとにしずくの商品をお届けしていきたいと思います。

そしてしずく一年間の中でも最も大仕事と言われる、製材作業も先日行いました。
職人の藤本が職人目線で詳しい内容をブログに載せていますので、ぜひこちらの記事も合わせてお読みください^^

想いを繋ぐものづくり。《製材編》