春の神山案内・1万6000本の花が咲く「梅の里・阿川」

こんにちは。スタッフの東條です。
冬の寒さが懐かしくなるような暖かい日が続いていますね。
春が一番好きなわたしはウキウキしているこの頃です。

 

春の神山といえば「しだれ桜」が有名ですが、わたしが住んでいる阿川地区は「梅の里」と呼ばれる梅の名所。約30ヘクタールの山肌に1万6000本もの梅の樹が育てられていて、この時期になると一面はピンク色に。あたりは梅の花の良い香りがふんわりと漂い、阿川地区が賑わいを見せる時期です。
今年は10日ほど開花が早く、ちょうど今週末〜来週にかけてが見頃となりそうなので、今回ご案内させていただきます^^

 

まず、梅の里への入り口で迎えてくれるのはしだれ梅。こちらは観賞用の花梅で、町を離れた持ち主が管理できなくなった土地に、地元有志で植えてお世話をしているそう小ぶりながらも赤・白・ピンクと色とりどりの可愛らしい花が目を楽しませてくれます。

ここから道なりに3キロほど上がっていくと、南斜面に広がる梅林が。
山肌の緑と昔ながらの家との梅景色にうっとり。そばを歩くたびに漂う梅の優しい香りに本当に癒されます。

実は徳島県下一の梅の産地でもある阿川地区。鶯宿(おうしゅく)梅を中心に、白梅、南高梅、林州など様々な種類の梅が育てられています。

戦前からの非常食としての漬梅用として、町内全土に栽植されていた梅。戦後の経済成長時に起こった梅酒ブームでは神山の青梅が「青いダイヤ」と称されたことも。

今では加工品である昔ながらの梅干しが「神山ルビー」という名で、町の特産品として販売されています。

春に山を彩り、初夏に実をつけ、目と鼻と口をめいいっぱい楽しませてくれる梅。
暖かい季節のはじまりをよりワクワクさせてくれる存在です。

まわりの自然とともにある神山の暮らし。不安なことは続くけれど、自然の美しさ、強さに勇気づけられます。
例年行なわれている梅まつりのイベントは残念ながら中止となりましたが、お花見はご自由にご覧いただけます。
また、これから菜の花に桜と賑わいをみせる神山の様子をInstagramtwitterでお届けしていきます。
そちらでも神山の春をお楽しみいただけたら嬉しいです^^